sobayanoyutoの蕎麦道楽日記

大好きな蕎麦で遊んでいます

アルモンデそば~鯖缶おろしそば

 そば打ちを趣味としている小生の家の冷凍庫には,打った日に食べきれなかったそばの冷凍が常に保存されていますが,家人からは何とかせよとの厳命を受けることもしばしばあり,そうなりますと,小生の在宅時の昼食はほとんど冷凍したそばを食することになります。そのため,冷凍手打ちそばを何とか美味しく食べようと,その時に家に「あるもんで」いろいろと手を変え品を変え努力することとなりますが,もちろん冷凍とはいえ手打ちそばですから主役はあくまでそばであり,できるだけそばの風味を生かしつつ,何とか美味しいそばを食すべく考えたそばメニューを「アルモンデそば」のカテゴリーでこのブログに日記風に書いています。

№26 鯖缶おろしそば

そばは一昨日に打った常陸秋そば(外一)の冷凍です。そばの薄緑色がきれいです。

 本日のアルモンデそばは,冷蔵庫の中にめぼしいものが見つからなかったので,目についた鯖の水煮缶を使って何とかしようと考えました。
 鯖水煮缶の缶汁を切って,鯖に大根おろし(おろし汁ごと)適量と刻んだ大葉を混ぜて,それを冷凍そばを湯掻いて軽く締めたものの上に載せて,周りから自家製のそばつゆをかけ回してぶっかけにしました。何とも簡単なそばではありますが,食するときに,そばの下に隠れているそばつゆと鯖のおろし和えを混ぜつつそばを食しますと,鯖のあろし和えには味を付けていませんので,そのほのかな塩味とそばつゆが混ざって美味しくいただくことができました。

 本日も昨日よりもいっそう寒く,小生の出身地の東北などに比べればまだましなはずなのですが,寒く感じます。昨日,人間ドックの胃のバリウム検査で引っかかった胃の再検査に行ってきました。鼻からのカメラではだめとのことで口からのカメラ検査でしたのでいわゆる鎮静剤を使ってもらい何とか終わり,どうやら問題なしとの検査結果でしたのでほっとしています。蕎麦道楽人としては,死ぬまでそばを食べたいという思いがありますので,胃の健康には留意せねばと思いまいました。



 

蕎麦道楽日記~年越しそばの練習?

 本年もあと二週間ほどを残すのみとなりました。ここにきてやはり冬らしい気候となり,日課の散歩に出る時間が段々と遅くなってきました。夏などは午前6時台には家を出ていたのですが,このところは午後1時台,お昼ご飯の後というのが定番です。

 この時期になりますと,そば打ちを趣味にしている小生などは,同好の士は多かれ少なかれ同様だと思いますが,手打ちの年越しそばを親戚・友人などに配る(「押し付ける」の方が正しい表現かも知れませんが。)用意を始めます。毎年のことながら家族の意見に耳も貸さずにもう20年以上続けておりいつまで続くことやらですが。

 配る家の数とその家族の人数に応じたそばの量とそばつゆの量,配るのは手打ちそばの消費期限からして12月30日午後と31日午前になりますので効率の良い回り方や送り方,必要な容器,相手方の都合や天候(積雪など)の確認などを事前に検討し,そば粉・つなぎ粉・打ち粉やそばつゆのための昆布・鰹節類とかえしに必要な醤油や味醂などの必要量をはじき出し事前にそろえておく作業をします。

 また,そば打ちを趣味としているとはいえ,自宅でそばを打つ場合は,消費量や冷凍庫のスペースを考慮して500㌘位(約5人前)を打つ場合が多いのですが,年越しそばとなると打つべき量が多いので,1回当たりの打つ量が1㌔(9~10人前)から1.5㌔(14~15人前)ぐらいずつ打たないと間に合わないことになります。それなら2㌔でも3㌔でも打てばいいではないかと思われるかもしれませんが,家庭に置くことのできるそばの打ち台の大きさには限度があり,小さい打ち台でも理屈上は2㌔でも3㌔でも打てるのですが,そこはプロではない悲しさでそんな量のそばを打った経験に乏しく,結局1㌔から1.5㌔位に落ち着くことになります。

 小生も自宅では500㌘位を打つことが多いので,年越しそば作りに備えて,1㌔を打つ練習をしておこうかと思い立ちました。以下練習時の工程です。同好の士の中には名人クラスの方もおられると思いますが,出来不出来については今更ご指導いただいても間に合いませんのでご容赦の程。

 今回打ったそば粉は滋賀県産の「常陸秋そば」です。本場は茨城県産ですが,買い求めに行った製粉屋さんには置いていませんでしたので,こちらで打つことにしました。

 

そば打ちの主な道具類です。今回はいわゆる江戸流の3本棒打ちです。

練り鉢にそば粉1㌔とつなぎ粉100㌘(外一(そといち)です)を入れて軽く混ぜたところです。

 

水回しを終えて鏡餅状にしたところです。加水は51%でした。

打ち台の上で手のし,棒のしで丸く大きくしたところです

麺棒に巻き付けて転がし,四つ出し(角だし)を終えたところです。

本のしをした後にたたんでまな板(切り板)に載せたところで,白いのは打ち粉です。

包丁で切り始めました。畳まれた麺体の間に打ち粉が入っています。

切り終わりました。一人前ごとにペーパーで包みます。のしが甘くやや太です。









 

アルモンデそば~菜そば(№25)

 そば打ちを趣味としている小生の家の冷凍庫には,打った日に食べきれなかったそばの冷凍が常に保存されていますが,家人からは何とかせよとの厳命を受けることもしばしばあり,そうなりますと,小生の在宅時の昼食はほとんど冷凍したそばを食することになります。そのため,冷凍手打ちそばを何とか美味しく食べようと,その時に家に「あるもんで」いろいろと手を変え品を変え努力することとなりますが,もちろん冷凍とはいえ手打ちそばですから主役はあくまでそばであり,できるだけそばの風味を生かしつつ,何とか美味しいそばを食すべく考えたそばメニューを「アルモンデそば」のカテゴリーでこのブログに日記風に書いています。

№25 菜そば(菜飯ならぬ)

そばは挽きぐるみ粉を50%入れたものでやや太切りです。点々とホシが見えます。

 本日のアルモンデそばは「菜飯」ならぬ「菜そば」です。最近,寒くなるとともにスーパーの野菜売り場に葉付きのカブがよく並ぶようになりました。昨日の夕食にカブの煮物が出ましたので,そのカブの残りが一晩でさらにトロリとなっているに違いないやつを温そばのトッピングにすれば食感が面白かろうと狙っていたのですが,冷蔵庫を開けてみますと残念ながらありませんでした。
 冷蔵庫の野菜室の奥の方にカブの葉は残っていましたので,それならば,カブの葉で「菜飯」ならぬ「菜そば」にしようと考えました。

 カブの茎と葉を湯掻き,5~6ミリほどに刻んで薄く塩をして5分ほど置き,水気を絞ります。そばはやや太切りの冷凍を湯掻いて軽く締めて器に盛り,その上にカブの菜とトッピングにレンジで作った半熟卵を載せ,自家製そばつゆを周りから少なめにかけ回します。

 食べるときには,かき混ぜて,菜飯ならぬ菜そば状態にして食べましたが,カブの葉に適当に塩気があり食感もシャキシャキとして美味しくいただきました。

おそば屋さん食べ歩き~繊細なそばと豊富な一品で蕎麦の世界を広げるおそば屋さん「蕎麦ふくあかり 神戸市」

    蕎麦で遊んでいます。今回は「おそば屋さん食べ歩き」です。
 小生が食べ歩いたおそば屋さんの中のお気に入りです。小生は趣味でそばを打ちますので,どうしてもそばそのものや汁に関心が向かってしまい,天ぷらや鴨などの種物,お酒やアテなどの料理についてはあまり紹介できないかもしれませんがご容赦の程。また,内容はすべて訪問した当時のものであり,現在も変わりないかどうかはその都度確認していませんので悪しからず。

№13 蕎麦ふくあかり(神戸市東灘区御影)

 

「蕎麦 ふくあかり」正面です 2023.12初旬訪問

 大阪の阪急電鉄大阪梅田駅から神戸線で約15分程の阪急御影(みかげ)駅で降り,北改札口を出て小さな駅前ロータリー横の陸橋を渡り終えると駅からは3分程で,3階建てと思われるあまり大きくはないビルの1階に「蕎麦ふくあかり」があります。北改札口側はコンビニや会社の建物などはあまり見当たらず静かな雰囲気です。
 お店の正面は,間口はそれほど大きくありませんが,コンクリートと大きな窓と木の1枚扉に渋いよもぎ色様の大きめの暖簾が風に揺れ,すっきりとした感じがします。扉の前に「新そば 打ち始めました」と白紙に大書されたお知らせが出されており新そばのシーズン到来を告げていました。

 関西の方は御承知の方も多いと思いますが,現在の御影は高級住宅街として知られ,花崗岩の別名「御影石」の語源となった地でもあり、さらに,江戸期以後は酒造地(よく「灘の生一本」などといますが。)としても知られ,現在も,関西の有名酒造メーカーが何軒かあります。

 お店の開店時刻5分ほど前に到着したところ,先客はおらず,開店時刻になるとスタッフが暖簾を出し,そのまま招き入れられました。その後すぐに続いて他の客が何組か入ってきましたので人気店のようでした。
 お店の中はこじんまりとした感じでしたが,お店の広い窓から細い道一本を挟んで向かい合う深田池公園を見上げる形になり狭さを感じさせず,自然光がたっぷりと入る中で,雰囲気はいわゆるお蕎麦屋さんの和の雰囲気というよりはむしろ街の小さなレストランという雰囲気で,入って左側の調理スペースと対面する形でカウンター席が5席ほど,右手にテーブル席が3台(合計10席ほど)あり,店内は全体としては木調の落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

 メニューを眺めますと,冷たいそば,冷かけ・ぶっかけそれに温かいそばの各ジャンルごとにそれぞれ7,8種類程度の品書きが並び,また,蕎麦前,天ぷらなどの揚げものや甘いものの各ジャンルごとにこれもそれぞれ5~6種類以上の品書きが並び、そのいくつかは写真付きで載っていました。さらには,お酒のメニューも充実しており、予約が必要とのことですが,コース料理のようなセットメニューや本格的な一品料理が提供される懐石風もあるとのことで、おそば屋さんとしては非常にメニュー数が多くそのどれもがどことなく上品で洗練されている感じがしました。
 加えて,午後2時からは「茶房福灯」という店名で暖簾も朱色に変わり,蕎麦との関係を保ちつつも,甘味やお茶・抹茶関係のメニューを中心とした形態になるとのことで蕎麦を基本としつつもそれを超えた広がりのある世界を提供しようとしているのだろうと思いました。

 

「卵焼き」と「桜エビのかき揚げ」です

 小生は,メニューの多さに迷いつつも,初めて伺ったお店でもあり,まずは「せいろ」を,併せて,日本酒(お昼のことでもありほんの少しだけです。)と蕎麦前に卵焼きと桜エビのかき揚げをお願いしました。待つほどもなく,お酒と蕎麦前が提供され,卵焼きはそば屋さんらしい出汁の効いたふんわりとした卵焼きで,かき揚げは丸いボール状に揚げられサクサク感たっぷりの見た目にも美味しいかき揚げでしたが,どちらにも大根おろしがたっぷりと添えられており,器にも配慮が感じられ,お酒にもよく合いました。

 

「せいろ」です 新そばの薄緑色がよく分かります ホシは見当たりません

 新そばの十割とのことでしたので,「せいろ」を楽しみに待っていますと,蕎麦前があらかた片付いたころを見計らうようにタイミングよく提供されました。新そば特有の薄緑色につやつやと輝くそばが竹を編み込んだ厚めの笊に山高に盛られていました。そばは細切りで長さも十分にあり,スタッフの方が塩で食べるのを進めてくれましたが,2,3本をお店の名前が入った細めの箸でつまんでそのまま口中に入れますと,草木系のそばの香りが感じられ,歯に当たるところでフツリと切れて,するりと喉に落ちていきます。十割ということでしたがそばの質感としてはやや上品かなと思いましたが,続けて何回かそばだけでいただいてしまいました。
 このそばに塩は角がきつすぎるように思いましたので,そば猪口に少な目に入れられていたそばつゆでいただくことにして,そばつゆを一寸舐めてみますと醤油感は柔らかく出汁や甘みも控えめで非常にバランスの取れた上品なそばつゆでしたので,このそばにはこのつゆがよく合うのではないかと思い軽くつけて食べてみますと,つゆがそばの風味を引き立たせてくれて美味しくいただきました。この後,そば湯が提供されましたがとろみもありそばつゆと合わせていただきホッとする感じがしました。
 付け加えますと,薬味の白ねぎの切り方がやや独特かなと思います。すべて輪になっていないのです。縦に切れ目を入れてから刻んでいるのだと思いますがそば屋さんとしては少数派かもしれません。

「花巻そば」です 鉢一杯の海苔がうれしいですね

「かけそば」です 中身がよく見える透明感のあるつゆです

 これも,初めて伺ったお店の際によくいただくのですが,何か温かいそばを一つお願いすることにしています。冷たいそば用のそばつゆと温かいそば用のかけつゆの両方を味わいたいからです。
 この日は「花巻そば」をお願いしました。写真からみてお分かりのように,鉢一杯に広がったたっぷりの焼き海苔から香る磯の香りとそばだしの香りが合わさって食欲をそそります。昔からある定番ですが贅沢なそばです。中央に添えられた山葵の緑色が色彩的にもいいアクセントです。「せいろ」のそばよりは気持ちしっかりめのそばが口中で海苔の風味と混じりあい美味しくいただきました。「せいろ」のそばとは違うそばが使われているようでしたが,「花巻そば」ではそばの様子が分かりませんので,連れの頼んだ「かけそば」の写真も載せました。かけつゆはやや出しが効いていましたがバランスの取れた美味しいつゆでほとんど飲み干してしまいました。

 出かけに,お昼時で忙しそうにしているのが見て取れましたが,スタッフにそばの産地を聞きましたところ,中に聞きに行ってくれて,「せいろ」の方は広島県の『三次(みよし)産』,「花巻そば」の方は『群馬県』の常陸秋そば(ひたちあきそば)と聞こえました。なお,『 』の中はそのように聞こえましたが自信がありませんので悪しからず。
 店主はまだ若そうに見えましたが,有名店で修業を積まれた方と聞きました。メニューの数も幅も豊富で,基本となるそばは繊細で上品であり,今後が楽しみなおそば屋さんでした。

 

 (お店のデータ)

・所在地等 神戸市東灘区御影山手1丁目4‐20 ℡078-767-0810

・営業時間 昼 11時30分~14時30分(火~日)
      夜 17時30分~20時30分(土・日)
        木・金曜日の夜は、完全予約制の夜営業

      定休日 月曜日

 ・茶房福灯(蕎麦・茶房・甘味処 場所は同じ)

 ・営業時間 14時00分~17時00分(火~金)

・席数 14~15席程度かと思います 

・交通 阪急電鉄神戸線 御影駅から徒歩約3分

 
 

 


 

アルモンデそば~ルッコラのハイカラそば(№24)

 そば打ちを趣味としている小生の家の冷凍庫には,打った日に食べきれなかったそばの冷凍が常に保存されていますが,家人からは何とかせよとの厳命を受けることもしばしばあり,そうなりますと,小生の在宅時の昼食はほとんど冷凍したそばを食することになります。そのため,冷凍手打ちそばを何とか美味しく食べようと,その時に家に「あるもんで」いろいろと手を変え品を変え努力することとなりますが,もちろん冷凍とはいえ手打ちそばですから主役はあくまでそばであり,できるだけそばの風味を生かしつつ,何とか美味しいそばを食すべく考えたそばメニューを「アルモンデそば」のカテゴリーでこのブログに日記風に書いています。

№24 ルッコラのハイカラそば

2週間ほど前に打ったそばの冷凍です,そばつゆが見えませんがぶっかけにしました

本日は,12月としては最高気温が15℃と大阪でもやや高めなのですが,弱い雨が降ったり止んだりで日課の散歩に行く気も起らず,お昼前に冷凍庫を覗くと冷凍したそばが1束(冷凍して硬く真っ直ぐになっていますのであえて乾麺と同じく「束」と数えています。)だけ残っていましたので,例によって,アルモンデそばで昼食を食べようと思い立ち,何かないかと探しますと,「ルッコラ」を見つけました。
 ルッコラは,小生などはあまり馴染みがありませんが,よくサラダなどによく使われるとのことで,ピリッとした辛味や苦味があり、おまけにほのかに胡麻のような香りがあるとされているようですからそばに合うに違いないと思いました。
 ルッコラ適量を茎の部分は2~3㎝ほどにカットし,葉の部分は適当にちぎって,ごま油・醤油・味醂でナムルのような感じに下味をつけ,冷凍したそばを湯掻いて鉢に盛り,ルッコラ,天かすをのせ,さらに,贅沢にも刻み海苔ものせて,そばつゆを周りからかけまわしてぶっかけそばとしました。

 食後の感想としては,ルッコラはよくそばに合います。ほんの少しですが辛みや苦みがあり,そばを引き立ててくれます。噛むとやや胡麻の香りも感じます。ハイカラの天かすとの相性も良く,ぶっかけにしましたのでそばの食感もあって美味しくいただきました。
 いつものとおり,そばを湯掻いた残り湯の上澄みを流して鍋底にたまったそば粉とそばの栄養の詰まったそば湯を飲んで胃を温めて終わりとしました。

 

アルモンデそば~温そば二種

 そば打ちを趣味としている小生の家の冷凍庫には,打った日に食べきれなかったそばの冷凍が常に保存されていますが,家人からは何とかせよとの厳命を受けることもしばしばあり,そうなりますと,小生の在宅時の昼食はほとんど冷凍したそばを食することになります。そのため,冷凍手打ちそばを何とか美味しく食べようと,その時に家に「あるもんで」いろいろと手を変え品を変え努力することとなりますが,もちろん冷凍とはいえ手打ちそばですから主役はあくまでそばであり,できるだけそばの風味を生かしつつ,何とか美味しいそばを食すべく考えたそばメニューを「アルモンデそば」のカテゴリーでこのブログに日記風に書いています。

№22 鶏肉そばの白みそ仕立て

そばは挽きぐるみ粉50%,二番粉25%,玄挽き粉5%,つなぎ20%で打ったものです

№23 とろろ昆布のハイカラそば

天かす(関東風には「あげ玉」)さえ入れれば「ハイカラ」です

 本日は,家人が一人昼飯時に在宅していましたので,アルモンデそばに付き合ってもらいました。例によって,冷蔵庫の中を覗きますと,鶏むね肉の照り焼きが残っていましたので,トッピングに使って「№22 鶏肉そばの白みそ仕立て」を作ってみようと考えました。鶏の照り焼きの味の濃さを考え,かけつゆが負けないように味噌ベースにすることとしました。そばつゆに味噌を使うことはあまりないのですが,白味噌を使えば甘みも出ますし,見た目も昨日の味噌汁ののこりにそばをぶち込んだようには見えないだろうと思いました。
 二品目は,小生が食する分ですが,あっさりしたものが良いと思い(鶏の照り焼きの残りがあまりなかったので),定番のハイカラそばにおぼろ昆布をトッピングして「おぼろ昆布のハイカラそば」を作ろうと考えましたが,家には「とろろ昆布」しか置いていませんでしたので「№23 とろろ昆布のハイカラそば」になりました。
 大阪などでは,職人が手仕事で昆布を面で削り出す「おぼろ昆布」を使うことも少なくないのですが,「とろろ昆布」よりはやや高価なため各家庭に常備しているようなものでもなく,今回はとろろ昆布で作ることとしました(なにせ「アルモンデ」作るそばですから)。
 冷凍手打ちそばのやや太目に切ったものを使い,つゆは昆布と鰹節で出汁を取ったものにそれぞれ調味して食しましたが,鶏そばを食べた家人が,少し太めのそばが食べ応えがあり,白味噌の甘みのあるかけつゆが鶏の照り焼きのこってり感を和らげてくれていて美味しいとのことでした。

 いよいよ冬らしい天気の日が続くようになりました。師走の風もすぐそこまで来ており何かと気ぜわしい感じがします。大阪などにいますと滅多にまともな積雪まではなかなかありませんが,小生の出身地である東北などでは既に積雪が始まってきたようで子供のころの厳しくも楽しかった冬を思い出します。

アルモンデ蕎麦~辛子明太子のあんかけそば

 そば打ちを趣味としている小生の家の冷凍庫には,打った日に食べきれなかったそばの冷凍が常に保存されていますが,家人からは何とかせよとの厳命を受けることもしばしばあり,そうなりますと,小生の在宅時の昼食はほとんど冷凍したそばを食することになります。そのため,冷凍手打ちそばを何とか美味しく食べようと,その時に家に「あるもんで」いろいろと手を変え品を変え努力することとなりますが,もちろん冷凍とはいえ手打ちそばですから主役はあくまでそばであり,できるだけそばの風味を生かしつつ,何とか美味しいそばを食すべく考えたそばメニューを「アルモンデそば」のカテゴリーでこのブログに日記風に書いています。

№21 辛子明太子のあんかけそば

あんかけ出汁の中の明太子の粒々が不思議な食感です

 本日のアルモンデ蕎麦は,冷蔵庫にあった辛子明太子を使って何か作れないかと思い,辛子明太子の皮を取り,出汁の中に粒々を入れて,餡かけにしたら面白いのではないかと考えました。
 温かいそばのつゆは,いつも通りに,鰹と昆布で出汁を取り,かえしは使わず,酒,味醂,さらにはつゆの透明感ために薄口醤油で直接調味して用意し,その中に,辛子明太子の1本の半分を皮を取って粒々を入れて混ぜ,最後に,片栗粉でとろみをやや弱めに付けました。
 冷凍そばを湯掻いて締めた後で再度軽く温めて湯切りした後どんぶりに入れ,トッピングとしては,辛子明太子の残りの半分,紅白かまぼこと青ねぎの小口切りを飾ってツブツブの分かるそばつゆを張りました。
 食べながらトッピングの辛子明太子を崩しつつ餡に絡まったそばをすすると唐辛子とは違う辛みとあいまって体も温まり結構美味しくいただきました。辛子明太子を直接投入しましたので生臭みが出るかとも思いましたがそのようなこともなく,つゆもほとんど飲み干してしまい,「アルモンデそば」としてはリピートもありと思うメニューでした。